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「オープンセクシュアリティ転職」 なぜ今がそのタイミングなのか?

これまでのブログで「ありのままの自分で仕事をする方法」についてお伝えしてきましたが、今回はなぜ今、セクシャリティをオープンにして就・転職することが望ましいのかお伝えします。

セクシャルマイノリティを自認する方の多くが自分のセクシャリティをオープンにして、仕事をしたいと思っていると思います。しかし、多くの方がオープンにすることでのこれまでの人間関係が壊れること、偏見・差別などネガティブな環境変化に躊躇しています。これまで築き上げてきた人間関係の中でオープンにすることは、これまでの関係性があるからこそ、とても厳しい状況になることが予想されます。

だからこそ、「環境を変えてしまう」という「オープンセクシャリティ転職」をおすすめしています。

・「〇〇さんは結婚しないの?」

・「合コンにいこうよ!」

・「どんな男性(女性)がタイプ?」

職場ではこんな会話が頻繁に行われ、うまく答えられず少しずつ同僚との距離が離れていく・・・

私の知人のゲイの方もオープンにする前は、仕事上では何の問題なく付き合っていけるけど、「彼女いないんですか?」、「キャバクラ行きましょう!」といったプライベートに近づく質問になると、どうしても踏み込んだ会話が出来ず、少しずつ距離が出来てしまったそうです。そこで彼は2年前に決心し、同僚にカミングアウトしましたが、幸いなことに関係性は変わらなかっったそうです。

やはり自分のセクシャリティを理解してくれる環境で自分の能力を最大に発揮して仕事を楽しみ、自己成長を感じられる、そんな当たり前の権利を全ての人が持っているはずです。

しかし、現実的には数年前まではセクシャルマイノリティの方への偏見や差別はとても強かったのは事実です。

たとえばLGBTの子どものいじめ経験率は約7割にものぼり、またトランスジェンダーの約8割以上が就職活動の際に困難を抱えているという現状があります。ハラスメント、偏見、…日常のあらゆる場面に差別による問題が存在し、多くの当事者が生きづらさを抱えています。

ではなぜ今、「オープンセクシャリティ転職」をおすすめするのか?

数年前までは一部の人しか知らなかった「LGBT」という言葉は、ここ2,3年で一気に日本中に広まり、様々な支援などが進んできています。

LGBTの方々の人数も全体の8.9%(電通調査)にもなり、昨年の7.6%から考えると驚異的なスピードで増えていることになります。これは純粋にLGBTの方が増えているのではなくて、これまで自分のセクシャリティを隠していた方々が、社会環境の変化などから安心してオープンにし始めたとのだと思います。2015年に渋谷区・世田谷区でスタートした同性パートナーシップ制度を導入する自治体も現在(2019年6月現在)22にもなっている状況です。2020年の東京オリンピックのCMにもLGBTの方々へのメーッセージが採用されるなど、日本社会全体がセクシャルマイノリティの方々への理解が進んでいる証です。

そして、現在少子高齢化から異常なほどの人材不足と言われ、特に中小企業の採用難は社会問題となっております。300人以下の中小企業の求人倍率は9,97倍、一人の求職者に対して10社のオファーが殺到する状態です。

だから今こそ、自分のセクシャリティをオープンにして就・転職をして自分のセクシャリティを理解してくれる環境で自分の能力を最大に発揮して仕事を楽しみ、自己成長を感じられるようになってほしいと思っております。

ストレートの方もセクシャルマイノリティの方もみな全員、平等に「勤労の義務」があり、そして「仕事を楽しむ権利」があります。

就・転職をきっかけにありのままの自分で仕事が出来る環境を手に入れて頂きたいと思います。

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